『われわれはいま、どんな時代に生きているのか ー岡村昭彦の言葉と写真ー』予約販売のお知らせ

この度、小社では、報道写真家 岡村昭彦の言葉を編んだ、標記の書籍を刊行致します。
写真史研究家 戸田昌子氏の編纂によるもので、カラー口絵  ページを冒頭に付します。
いまの時代に、岡村が遺した言葉と写真を問いかける機会を得ましたこと、身の引き緊まる思いです。
どうぞよろしくお願い致します。


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われわれはいま、どんな時代に生きているのか
ー岡村昭彦の言葉と写真ー 

戸田昌子 編
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一般発売:2019月2月上旬 


造本設計・デザイン:大西正一

発行赤々舎

サイズ:127 mm × 188 mm
 

Published in December 2019.
ISBN: 978-4-86541-109-6



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About Book

戦場を日常のまなざしで切り取り、日常を常に戦場として捉えていた伝説の写真家。
遺された言葉を編む全6章。

 
岡村昭彦の写真家人生は、はじめから「戦争写真家」としてのものであり、平時にあっても、テーマはつねに「戦争」であった。岡村は、戦争が風化しつつあった時代、「戦争を知らない子どもたち」が成人するような時代に、
ベトナム戦争の戦場のありさまを日本人に突きつけた。
そして、ベトナム戦争が風化してゆく時代の中で、戦場からだけでなく、あらゆる現場から、撮り、書き続けた。
戦場を日常のまなざしで切り取り、同時に、日常を常に戦場として捉えていた人であった。
(戸田昌子「まえがき」より)


「歌ばっかり、書いてやがる」まだ未練げに手帳をめくっていた情報将校は、こう舌打ちして、ぽいとそれを持ち主の死体のそばに投げ棄てた。手帳の間から、一枚の写真が舞い落ちた。若い女性の写真だった。この無名の解放戦士の妻か婚約者だろうか。彼女は死者のそばで、やさしくほほえんでいた。
少し離れたところから、この作業を眺めていた一人の兵士が、軍服の胸のポケットから櫛をとりだし、丁寧に髪を櫛けずりはじめた。この痩せた兵士は、まだ捕虜の若者とおなじ年ごろであった。彼はくりかえし、くりかえし、丁寧に自分の頭を櫛けずりつづける。なにか必死に凶暴なものに耐えようとするかのように。

(『南ヴェトナム戦争従軍記』一九六五)


目次

まえがき
1章 戦場の写真家
2章 植民地とは何か
3章 フリーランスという生き方
4章 植民地の内側から
5章 ベトナムから遠くはなれて
6章 いのちをつなぐために
あとがき
全6章

Artist Information 

岡村昭彦(Akihiko Okamura)

1929年東京生まれ、戦後の混乱期をさまざまな仕事をして乗り越え、34歳の時に初めて南ヴェトナム戦争を取材、
翌年「LIFE」に南ヴェトナム前線での写真が9頁にわたり特集されて一躍世界のOKAMURAとなる。
65年『南ヴェトナム戦争従軍記』(岩波新書)はベストセラーとなり日本人の目を東南アジアの戦争に向けさせた。
数々の世界史の現場に立ち、国際フォトジャーナリストとして21世紀にも未解決の戦争と平和の問題を鋭く訴え続けた。享年56歳。



戸田昌子(Masako Toda)

写真史家。1975年東京生まれ。1999年上智大学文学部新聞学科卒業。
堀野正雄、ネーサン・ライアンズ、日本写真史の成立に関する研究などで2006年、日本写真芸術学会奨励賞を受賞。
共著に『日本の写真家』(飯沢耕太郎編)、『写真経験の社会史』(緒川直人編)、『幻のモダニスト 堀野正雄の世界』(国書刊行会)、『岡村昭彦の写真 生きること死ぬことのすべて』ほか。
「岡村昭彦の写真」展では展示作品のセレクションと解説、会場レイアウトなどのキュレーションを手がけた。