曹良賓『Becoming・Taiwanese』

曹良賓『Becoming・Taiwanese』

Book Design:賴怡學、王萱

発行:赤々舎

Size:H260mm × W173mm
Page:168 pages
Binding:Softcover

Published in October 2025
ISBN:978-4-86541-214-7  

¥ 5,500+tax

国内送料無料!

【国内/Domestic Shipping】

お支払い方法は、PayPal、PayPay、Paidy
銀行振込、郵便振替、クレジットカード支払いよりお選び頂けます。

【海外/International Shipping】

Please choose your area from the two below

About Book

地政学的強国の周縁として、幾度も統治者が入れ替わってきた台湾。
日本による植民地支配、戦争、戒厳令、そして民主化── そのたびごとに、台湾の人々は「自分たちは何者であるのか」を問い直さざるを得なかった。

写真集『Becoming・Taiwanese』において、写真家・曹良賓は、そうした台湾の歴史を最も象徴的に体現する場所「忠烈祠」に向かって最敬礼を行う人々に無自覚に身についている習慣的所作を記録し、頭部が見えなくなる姿勢を通じて、 植民地支配の影響を受けた建築が内包する権力的空間をあらためて見つめ直す。

「忠烈」を讃える国家的祭祀の場でありながら、その多くは、かつて日本統治時代に建立された神社の跡地に建てられている。
国家の名のもとに祀られながら、島そのものが背負ってきた歴史的トラウマには、容易に応答しえない空間でもある。
日本統治時代および国民党政権時代のポストカードや常民写真、文献資料などを再構成し、そして撮影の身体的な行為から、死者と生者、神聖と世俗、国家と個人のあいだに張りつめる緊張関係を浮かび上がらせる。

本書の折り込まれたページをめくると、強いられた信仰と規範化された忠誠との記憶の重なりが立ち現れ、忠烈祠は「宙づりにされた空間」となる。それは、記念の場であると同時に忘却の場であり、歴史に属しながらも、いまだ完結していない場所でもある――まさに「台湾人になること(Becoming Taiwanese)」という意識と、そのための過程そのものを本書は表わしている。

そして、小社がこの一冊を刊行すること自体にも、歴史との対話が込められること、その先に新たな思考と対話が開かれることを願っている。


Related Event

トークイベント「台湾写真文化の現在地──Lightbox 写真図書室と台湾国際写真祭」 


日時:2025年10月9日(木)19:00〜 
会場:PURPLE(京都市中京区式阿弥町122-1 3F) 定員:30名    参加費1,000円  
*日本語通訳あり  
聞き手:髙橋健太郎    


Artist Information

曹良賓(ソウ・リャンピン)

新竹出身、台北在住。 芸術創作、組織運営、公共活動に携わる。2015年、台湾で初の写真集『中途』を出版。 2016年には「Lightbox写真図書室」を設立し、台湾の写真の保存・研究・普及に尽力してきた。2025年には第1回「TIPF台湾国際写真祭」を創設。同年、2冊目の写真集『Becoming・ Taiwanese』が日本の赤々舎より刊行。 


Related items