madame FIGARO.jpで『りすたちのはるなつあきふゆ』をご紹介いただきました

雑誌「フィガロジャポン」のオフィシャルサイトmadame FIGARO.jpの「イイ本、アリマス」コーナーにて、
絵本『りすたちのはるなつあきふゆ』をご紹介いただきました。
著者藤岡ちさの個展「たのしいりすたち」の会場でインタビュー取材をしていただいたものです。

ライターの瀧晴巳さんはもともと西光亭のりすパッケージのファンだったそうで、
絵本のすみずみまで見て楽しんでくださったことが文章から伝わってきます。

記事の一部を抜粋してご紹介いたします。
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 もともとはクッキーのパッケージだから、絵本になっても「くるみのクッキー」「チーズクッキー」と絵の隅にしっかり描かれているのも、ご愛嬌。この作品の出自を物語っているというわけで、こういう背景で生まれて、こういう人が描いてきたから、このりすなんだと妙に納得してしまう。
 1冊にまとまったこの機会に、ぜひじっくりと見てほしい。
 大胆な構図の中にメインのりすの表情や仕草はもちろんのこと、その他大勢のりすたち、動物たちが個性たっぷりに細かいところまで描きこまれている。クッキーを買いにきたはずが、パッケージの愛らしさにどれにしようか毎度悩んでしまうのはきっとそのせいだ。
 遊び心たっぷりなだけじゃない。栗拾いをしてるりすたちが、いがで怪我をしないようにちゃんと手袋をしてたりとか、細かいところまで気持ちが行き届いているせいか、見ていて飽きない。背景も、実にたくさんの色が使われている。
 何より小賢しい理屈をひとまず横に置いて、ただ、ただ楽しいだけで眺めていられる本なんて、あるようでなかなかない気がするのだ。
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 長年のファンのひとりとして、なんでこの絵がこんなに好きなのか、あらためてちょっと考えてみた。年齢を重ねて、経験も技術も自分なりに身につけてきたからこそ、大人には小さくまとまりそうな自分を突破しなきゃいけない時がある。うまいことやろうとかみみっちい気持ちになりそうな時、この愛らしいりすたちに喝を入れてもらうことにしよう。一枚絵の物語に誘われて、童心に帰れるだけじゃない。「やっぱ、これでしょ、大事なのは」と見る人を自分の初心に帰してくれる、そんな絵本だと思う。
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(madame FIGARO.jp にて連載中の瀧晴巳さんのコラム「イイ本、アリマス。」より)

記事の中には著者藤岡ちさが西光亭とのご縁や絵の描き方について語った言葉もあり、
とても読み応えのある充実した内容となっています。

ぜひこちらから記事の全文をご一読ください。