津田直写真展「SAMELAND」 -2月14日(金)〜3月6日(木)/POST-

写真集『SMOKE LINE』『近づく』などの津田直さんが写真展「SAMELAND」を開催いたします。

皆さまぜひ足をお運びください。



sameland.jpg
©Nao Tsuda


津田直写真展
SAMELAND

(POST HPより) 
この度、POST では、津田 直の写真展[SAMELAND] を開催します。
写真家、津田直は極北の先住民であるサーメ人たちに出会うため
2012 年の初夏に、フィンランドとノルウェーを訪ねました.

サーメ人たちは、1 万年前に鹿の群れを追って現在の土地にたどり着いたと言われています。人々の暮らす土地は、北緯66 度33 分以北の北極圏に位置し、その土地には彼らの祖先たちがその場所に辿り着いた時と変わらぬ風景がそのまま残され、人々は現代社会に順応しながらも、以前と変わらぬ文化を大切に引き継ぎ、今もサーメの伝統や精神を継承しつづけています.

サーメランドを訪ねた津田は、
その土地で内陸部と海岸部を季節に応じて移動しながらトナカイ放牧を生活の糧として暮らすサーメ人が、
夜を徹して行うポロ・メルキトスというトナカイの親子を照合する行事に立ち会います。
また出会った男達に連れられ、かつての聖地に立ち自然信仰に触れ、サーメの生き方に近づいてゆきます。
日本から遥か遠くに離れていると感じる極北の地ですが、どこか日本のアイヌとも類似点があり、親しみを感じさせてくれるサーメ人。

本展は、津田がその「サーメランド」で撮影したランドスケープとポートレートの写真で構成される展覧会です。


展覧会

会期: 2014年2月14 日(金)〜2014年3月6日(木) 12:00〜20:00
会場: POST 場所 POST 150-0022 東京都渋谷区恵比寿南2-10-3 tel: 03-3713-8670
協力: JAL グループ機内誌『skyward』、TCK、TRANSIT (euphoria FACTORY)

作家在廊日: 2月14日(金)

レセプション

日時: 2014年2月14日(金) 18:00〜20:00
会場: POST

スライドショー&トークイベント

「ミッドナイトサンの下で」
日時: 2014年2月15日(土) 18:00~19:30 開場 17:30 /スタート 18:00
会場: POST
参加費: 1,000 円(当日、会場にて現金のみ承ります)※要予約
出演者: 津田直
申込方法:  お電話(03-3713-8670)、またはemail(post@post-books.jp)にて承ります。 以下の項目とともに、ご参加の旨をお伝えください。
・お名前
・ご連絡のつくお電話番号
・メールアドレス
・ご参加希望人数

 また本展に合わせ、写真集[SAMELAND] を発行します。
[SAMELAND]
写真:津田 直
テキスト:管 啓次郎
アートディレクション/デザイン:田中 義久
発行:limArt
初版1000部
ISBN:978-4-9907173-3-9
価格:2800円(会期中)、3000円(会期終了後)

略歴

津田 直
1976 年神戸生まれ。ファインダーを通して古代より綿々と続く、人と自然との関わりを翻訳し続けている写真家。2001 年より国内外で多数の展覧会を中心に活動。 主なシリーズに、『近づく』(2001-2004)、『漕』(2005-2009)、『SMOKE LINE』(2008)、『果てのレラ』(2009)、『Storm Last Night』(2010)、『REBORN』(2010-)、『Earth Rain House』(2012)がある。 また最近では、現代美術のフィールドを越えて他分野との共同制作や雑誌連載、講演会、特別授業を行うなど活動は多岐にわたる。 2010 年、芸術選奨新人賞(美術部門)受賞。主な作品集に『漕』(主水書房)、『SMOKE LINE』(赤々舎)、『Storm Last Night』(赤々舎)がある。現在、近江学研究所客員研究員、大阪芸術大学客員准教授、大阪経済大学客員教授。 http://www.tsudanao.com

管 啓次郎
詩人、比較文学者。 主な著書に『コロンブスの犬』『狼が連れだって走る月』(いずれも河出文庫)、『斜線の旅』(インスクリプト、読売文学賞)、『本は読めないものだから心配するな』『ストレンジオグラフィ』(いずれも左右社)などがある。サン=テグジュペリ『星の王子さま』の画期的新訳も話題を呼んだ(角川文庫)。 2010年から発表してきた16行詩のシリーズ「Agend'Ars」は13年の『時制論』(左右社)によって4部作が完結。すでにアメリカ、スロヴェニア、セルビアで招待朗読を行なっている。東日本大震災後、小説家の古川日出男らと朗読劇『銀河鉄道の夜』を各地で上演してきた。 2013年には十和田奥入瀬芸術祭参加作品として物語集『十和田、奥入瀬 水と土地をめぐる旅』(青幻社)を制作。さらに高山明(Port B)構成・演出の観客参加型演劇「東京ヘテロトピア」でテクスト監修を務めた。 ASLE-Japan 文学・環境学会代表。

田中 義久
1980 年静岡県浜松市生まれ。グラフィックデザイナーとして、主に美術館やギャラリー等のVI、アーティストの作品集や共同制作に携わる。受賞歴に、BACON PRIZE、JAGDA 賞、JAGDA 新人賞、PromaxBDA DESIGN GLOBAL EXCELLENCE AWARDS 銀賞、red dot award などがある。 また飯田竜太(彫刻家)とのアーティストユニット「Nerhol」としても活動中。 www.nerhol.com