あおあお/Blue-Blue

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あおあお
藤代冥砂写真集
2,600円+税|188×257mm|104ページ|並製
アートディレクション:塚原敬史(trimdesign)

Blue-Blue
Photographs by Meisa Fujishiro
2,600 JPY|188×257mm|104 page | softcover
Art direction : Takashi Tsukahara (trimdesign)


ISBN:978-4-86541-047-1
Published in June 2016.





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About Book 


藤代冥砂 初の風景写真集

空と海のあいだ。海と森のあいだ。
あおあおと満ち、うごき、連なるいのち。


沖縄に移住して5年の月日のうちにいつしか撮りたまった写真は、暮らしのなかで眼差しを向けた南国の光と色に溢れています。神秘的な海の中の景色、そこここにある拝みの場所、循環する水の動き、鮮やかな動植物たち。被写体と真っすぐに向き合い、その生命力を交歓するようにして撮られた一枚一枚から、突き抜けた明るさとともに、
世界に寄せる静かな祈りが伝わってきます。


光と色と祈りに満ちて

 5年分の写真を振り返ると、気になる写真には光と色とがあった。
 それは結構な量だったので、一冊にまとめてみたいと思った。
 赤々舎の姫野さんに持っていくと、写真が上手ですね、と褒められた。写真が上手と言われたことはほとんど無かったので、そうか、写真うまいのか、と嬉しく思った。それは去年の冬の始まりの頃だった。
 その後、たくさんの沖縄写真を持っていった。600枚くらいだったと思う。何度も会って、感想を交換した。写真の種類はもう少しだけ幅があったのだけど、自然に光と色でまとめる方向へと定まっていった。それらに私の正対する視線がより強く残っていたからだ。その間、私は自分の撮った写真と現実の沖縄での暮らしを、何度も何度も往復して、矛盾は無いか、嘘は無いか、をしっかりと確認した。大丈夫だった。
 私は、光と色に添うようにして沖縄で5年を暮らした。島の歴史や現在の問題はそこに居れば、目に見え、耳に聞こえ、肌で感じられる。それを写そうと思わなかったのは、光と色に託してみたかったからだろう。それは無意識の選択でもあったが、強度があった。自分の持ち場はそこにあるのだと直感したのだと思う。
 島の自然や暮らしの断片を通して輝く光と色の原初の美しさは、言葉にするならば、あおあお、であり、意味にするなら、祈り、に近いと感じた。私はあおあおとした世界で島の幸福を祈っている。
 構成としては、海から始まり海で終わっている。水の循環である。終わりの一枚では、父が子供に何かを唱えている儀式のようにも見える。光が沈む頃の崇高さは、時代と場所を問わないだろう。そして朝が来れば、はじめのページへと戻る。光と色と祈りに満ちた一日がまた始まるのだ。

藤代冥砂


Blue-blue
Meisa Fujishiro

Meisa Fujishiro's latest photobook, Blue-Blue, seems at first a departure from his commissioned magazine work of attractive young women, or his two-book domestic diary series , "I'll Go Back Home" , or his debut "Ride Ride Ride" a rollicking travel diary tale of continent-hopping, wide-eyed wonder in the late 1990's.  Having chronicled his youth and created steadfast professional career Fujishiro and his family moved from the Hayama hills overlooking the sea to Japan's southern islands of Okinawa in 2011.  The light and color of this environment struck a chord with the photographer- and while Okinawa has, with it's history and resulting legacy, held a serious place in the Japanese psyche in general and Japanese photography in particular, Fujishiro notes 


      If you are there, you can see and hear and touch the history of the islands and the issues Okinawa faces now.  I didn't want to focus on those things, probably because I wanted to put Okinawa in it's true setting of light and color.  It was an unconscious choice, but a strong one nevertheless.  I think I intuitively realized it was what I should do.


 In Blue-Blue, Fujishiro's lens has gathered a collection of images which focus on what the photographer describes as "the primordial light and color" of Okinawa.  Light shines through every page- it's caught in the mist of breaking waves, it seemingly radiates from thunderheads on the horizon, it casts itself harshly across the bodies of three young women laid supine on the sand.  Fujishiro's Okinawa exists as a seeming paradise of azure skies and sun-soaked nature. Each picture transmits light and color, and through this the temperature of the islands and Fujishiro's sentiments towards his new home are felt.



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Artist Information

藤代冥砂|Meisa Fujishiro

1967年千葉県生まれ。明治大学商学部卒。
主な写真集として「ライドライドライド」スイッチパブリッシング、「58HIPS」祥伝社、「もう家に帰ろう」ロッキングオン、「肉」集英社、「SKETCHES OF TOKYO」青幻舎がある。
「ドライブ」宝島社、「誰も死なない恋愛小説」幻冬舎、などの著作により小説家としても知られ、他の著作として、トラベルフォトエッセイ「父と息子、ヒマラヤを旅する」ibooks 幻冬舎、エッセイ集に「合格女子」講談社、がある。