ミルフイユ05 技と術 / Mille-feuille 05

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ミルフイユ05 技と術
1,300円+税 | 128 × 188 mm | 160頁 | 並製
アートディレクション : 菊地敦己
企画/発行 : せんだいメディアテーク
発売 : 赤々舎


Mille-feuille 05

1,300JPY | 128 × 188 mm | 160page | softcover
Art Director : Atsuki Kikuchi
Published by Sendai Mediatheque
Distribution by AKAAKA

ISBN : 978-4-903545-97-4
Published in March 2013





 



About Book 



技と術

「技術」という言葉は、産業のもののみを指すのでも、科学のためだけにあるのでもありません。ときにそれは「芸術」と称されるような、ひとびとがよりよく生きるために、それぞれ獲得し、駆使してきた「技術」でもあるように思えます。さらに、ここで言う「技術」とは、手を動かすそれに留まりません。想像すること、つながること、受けとめること、保留すること、逃げだすことなど、さまざまな状況に作用する、そんな振る舞いや手立てとも言えます。

困難の渦中にあるいま、入り組んだ「諸制度」から距離を置き、本来的に独自で自由奔放な野生の「技」や「術」を取り上げ、目を凝らし、いっそ名付けてみることで、小さく狭くなっていくこの世界の収縮に抗うことができないか。それぞれにいびつで固有なはずの生きる「技術」に光をあて、世界と私との関係をつくり直せないか。もしかすると「私」とは二度とありえない「技術」の集積そのものなのかもしれないのです。

ー目次ー
Meal Art 今井次郎
破損メモ 多和田葉子
公共の始まるところ 伊東豊雄
やめることと続けることのあいだに 小岩勉
ほらくらべ 小野和子
花の寝床/3つの視点 瀬尾夏美
perfect position 曽根裕に聞く
身体の内側にある技術 ブブ・ド・ラ・マドレーヌ×山田創平 対談
「観光」化された私の身体/キューバで見た肉の解体と声 岡田有美子
坑夫の記憶 山本作兵衛
迎合しないこと 五野井郁夫
技術は人間を綴るースティグレールに 西村高宏
『そこにすわろうとおもう』より 大橋仁
立ち止まるためにー「ミルフイユ」編集後記に代えて 佐藤泰


Book Previews

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Artist Information

せんだいメディアテークとは?

せんだいメディアテークは、2001年に開館した仙台市にある文化施設。世界的な建築家・伊東豊雄氏による設計と、「最先端の知と文化を提供(サービ ス)」「端末(ターミナル)ではなく節点(ノード)へ」「あらゆる障壁(バリア)からの自由」を運営コンセプトによりグッドデザイン大賞(2001年)を 受賞。図書館、ギャラリー、シアターなどを持ったこの空間で、これまでさまざまな展覧会や上映会、ワークショップなどが日々行われている。

planning for the "sendai mediatheque" began in 1994. at the beginning, plans called for a multifunctional facility comprised of a library, gallery, visual media center that also contained services to aid the sight-and hearing-impaired. subsequently, plans changed so that instead of simply being a "mixed-use" facility, it was intended to encompass a larger sphere of functions that would allow the facility to operate as a unified "mediatheque" with common goals to respond to a continuously changing information environment and users' diverse needs. the "sendai mediatheque will gather, preserve, exhibit, and present various forms of media without being bound to form or type. this public facility for the 21st century will, through its various functions and services, be able to support the cultural and educational activities of its users.