見る 野村仁:偶然と必然のフェノメナ 野村仁 作品集

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見る 野村仁:偶然と必然のフェノメナ 野村仁 作品集
4,200円+税 | 182 × 257 mm | 144頁 | 並製本 | CD付
アートディレクション : 豊永政史

Seeing: Contingency and Necessity / The Work of Hitoshi Nomura
Works by Hitoshi Nomura


4,200JPY | 182 × 257 mm | 144 page | softcover | with a CD
Art Director : Seiji Toyonaga


ISBN : 978-4-903545-05-9
Published in October 2006







About Book

1968年、時間の経過とともに崩れてゆく、ダンボールで出来た高さ10メートルの彫刻作品『Tardiology』の発表以来、常に「時間」と「空間」を見つめ続けてきた現代美術作家、野村仁(のむら・ひとし)。 1968年~2006年の最新作『宇宙樹'06』にいたる代表的な作品を見開きごとに取り上げ、コンセプトや制作エピソード等、豊富なテキストでそれを解説する。「近景」、「遠景」、「未来景」、野村仁の「ひたすらに見つめる」視覚の旅。「見ること」、そしてそれがもたらす「アート」を巡る一冊。
鶴の飛翔を捉えた写真作品『Grus』(2004年)から採譜した野村仁の完成したばかりのフェノメノン音楽『'Grus'score by HITOSHI NOMURA』(全8曲、66分57秒)とともに、私たちをとりまく森羅万象を感受して下さい。

Book Previews

[1968-69|Tardiology/遅延論]
ダンボールが自重(重力)でたわみ、崩壊していくまでを視覚化した最初期の作品。以来「時間と空間の性質を同等に際立たせた作品を...」と思うに至り、写真を作品の基本形態とする。 『Tardiology』(遅延論)は造語。

[1982-87|The Sun on Lat.35°N/北緯35°の太陽]
一日の太陽の運行(地球の自転)を魚眼レンズ付きカメラを固定して撮影することによって得られた写真(作品名:曲がった大気中の自転)を一年分、一日一日の曲線が示す通りにつなげると、無限大の記号を示す螺旋形が出現した。循環する季節を経験している我々の実感を彷彿とさせる「時間の環」の発見。

[1993-99|HAAS project/HARNESSING THE SUN : A JOURNY ACROSS AMERICA by SOLAR CAR]
京都市立芸術大学の学生およびOBによって結成されたSPL(ソーラー・パワー・ラボ)によるアートプロジェクトの一環としてのソーラーカー制作プロジェクト。1999年アメリカ大陸横断を成功させた。(行程:33日/走行:26日/総走行距離:4895km)

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Artist Information

野村仁 | Hitoshi Nomura  

1945年 兵庫県に生まれ
1967年 京都市立美術大学卒業
1969年 京都市立美術大学専攻科修了
現在 京都市立美術大学教授

1945 Born in Hyogo, Japan.
1967 Graduated from Kyoto City University of Arts, Department of Sculpture
1969 Completed the Graduate course in sculpture at Kyoto City University of Arts
2000 Professor at the Graduated School of Kyoto City University