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12月12日の毎日新聞朝刊に、現在宮城県仙台市のせんだいメディアテークで開催中の
志賀理江子「螺旋海岸」の記事が掲載されました。
必見の展示です。ぜひ足をお運びください。
展覧会の詳細はこちら → http://www.akaaka.com/blog/ev-121107-shiga.html

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すでに12月16日(日)の小野啓×姫野希美トークイベント「写真集『NEW TEXT』をつくる」の告知でもご紹介していましたが、
このたび赤々舎では小野啓写真集『NEW TEXT』の制作について、
読者の皆さまからの応援を募る「小野啓写真集『NEW TEXT』作って届けるためのプロジェクト」(名称が変更になりました)をスタートいたしました。

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写真家・小野啓が約10年をかけて撮り続けた、高校生のポートレート300名分を収録する写真集『NEW TEXT』は
高校生「ひとりひとり」の取り替えようのない個とともに、はからずも「日本」という風土と時代が刻まれており、
写真作品としても、歴史的な記録としても、大変重要な一冊になると関係者一同確信しています。
プロジェクト特設ページには、予告動画をはじめとする『NEW TEXT』の詳しい内容紹介がありますのでぜひご覧ください。

『NEW TEXT』は制作にあたり、作品の性質上、約300頁・A4判のボリュームが必要となります。
また、作品としても史料としても重要な本であるという思いから、被写体となっている高校生たちにも
手の届きやすい価格(目標:税抜3,800円)にしたり、全国の図書館に寄贈したり(目標:500冊)と、
より多くの方に見ていただけるようにしたいと考えています。

写真集『NEW TEXT』の内容とプロジェクトの主旨にご賛同いただけましたら、ぜひ応援をいただけますようお願いいたします。


始まったばかりのこのプロジェクトですが、実はすでに達成率が0.2%になっています。
こちらはまだ計画段階のプロジェクトを知った写真家の齋藤陽道さんが、いち早く参加してくださったものです。

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小野さん(左)と、プロジェクト参加一番乗りの齋藤さん(右)

小野啓写真集『NEW TEXT』作って届けるためのプロジェクトをどうぞよろしくお願いいたします。


関連ページ


小野啓×姫野希美トークイベント開催 -SHARE BASE amata(国分寺) 12月16日(日)-


2012年12月12日(水)の産經新聞朝刊「After 311」のコーナーに、
写真集『極東ホテル』の鷲尾和彦さんが写真と文章を寄稿しました。

福島県の阿武隈川を訪れたときのものになります。 ぜひお目を通してください。

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写真集『極東ホテル』の鷲尾和彦さんが関西で展覧会を開催します。
今回はギャラリーや美術館という場ではなく、病院での開催になります。
「ART in HOSPITAL」というプロジェクトのもと、作品を展示することになりました。
お近くの方はぜひ足をお運びください。


「ART in HOSPITAL/ART PROMENADE in NISHIWAKI HOSPITAL」
鷲尾和彦写真展「Journey into the Life」

会期

2012年12月10日(月)~2013年1月25日(金) 8:30 - 17:00

会場

西脇市立西脇病院      
〒677-0043 兵庫県西脇市下戸田652-1

講演会

2013年1月18日(金) 午後6時 (開場午後5時半)
鷲尾和彦(写真家) × 杉山武毅 (医師 / ギャラリーディレクター)
定員80名 (参加無料、申込不要)

協力:赤々舎 ・ Gallery TANTO TEMPO

※入場自由ですが、療養環境にご配慮ください。
※また、土日は照明がなく鑑賞には適しません。

問合せ:西脇市立西脇病院管理課 0795-22-0111 (代)
ウェブサイト: http://artinhospital.jp/


*「ART in HOSPITAL/ART PROMENADE in NISHIWAKI HOSPITAL」とは
兵庫県西脇市立西脇病院が主催する文化芸術プログラム「ART in HOSPITAL/ART PROMENADE in NISHIWAKI HOSPITAL」は、「病院が医療の質をより高めていくために、診療以外にどのような機能を果たすことができるのか」その可能性を追求する「病院力プロジェクト」の一環として実施されてきたものです。

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志賀理江子 写真展「螺旋海岸」


日時

11月7日(水)〜2013年1月14日(月)

OPEN: 10:00~19:00 / 12月1日(土)~ 28日(金)は20:00まで
CLOSE: 11月22日(木)、12月29日(土)~1月4日(金)

会場

せんだいメディアテーク 6階 ギャラリー4200

〒980-0821 宮城県仙台市青葉区春日町2-1
TEL: 022-713-3171


展覧会「螺旋海岸」特設HP: http://www.smt.jp/rasenkaigan/


写真家 志賀理江子が宮城県を訪れてから6年が経過しました。
この展覧会は、自らの生活環境や経験と写真表現を一体にしようと探求してきた志賀の現時点での成果を提示するものです。1980年生まれの志賀は、快適に整えられ自動化された日々の生活と社会に身体的な違和感を感じるところから表現を始めました。国内外で活動しながら、2006年の当館の企画展参加を契機に初めて宮城県を訪れました。その後も志賀は、密接な土地との関係を求めて何度も東北に戻ってきました。そして、太平洋に面した北釜(※)の松林と出会ったのです。
志賀は北釜で暮らしながら、地域のカメラマンとして祭りなどの公式行事を記録し、オーラルヒストリー(口述史)の作成を行いました。それらの経験は作品制作に大きく影響していきます。志賀は写真が自らの身体とかけ離れないように、北釜の空気をいっぱいまで吸い込み、静かに長く吐き出すようにして一つずつの作品を制作してきました。それは、北釜の固有性や独自性を観念的に表すことではなく、北釜の土地と関係した身体の痕跡を写し出そうとすることでした。ですから、その作品には北釜を物語る作者の回答ではなく、写真というメディアとは何か、土地とともにある暮らしと表現とは何かについて、志賀が自問し追求してきた大きな問いそのものが現れています。それらは多くの困難を抱えながらある現在の私たちの社会に切実な声として届くことでしょう。
せんだいメディアテークの6階ギャラリーに展開した約240点の作品をとおして、生の希望へと繋がる想像の力を発見いただければ幸いです。
(※)北釜 宮城県名取市下増田字屋敷の呼称

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テキスト集「螺旋海岸 notebook」、写真集「螺旋海岸 album」もご予約受付中です。
こちらより予約ページに飛べます。(写真画像も複数ございます。)
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© Lieko Shiga
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