紀 成道 『MOTHER』


dg#1907_262.jpg


   紀 成道 『MOTHER』
space01.jpg


  2019年9月8日 一般発売


  アートディレクション:中島雄太 (YUTA Design Studio)

  発行赤々舎

  サイズ:199mm × 299mm 
  ページ数:128 pages
  並製本(スリーブケース付)
  翻訳和田摩耶子、フェニック育恵

  Published in August 2019.
  ISBN: 978-4-86541-097-6




       ¥ 4,000 +tax
        送料、代引き手数料 無料!
       (国内/Domestic Shipping) 
space01.jpg
        * お支払い方法は、代金引換、銀行振込、郵便振替、
             クレジットカード支払い、PayPal よりお選び頂けます。

space01.jpg
   (海外/International Shipping)
        * Please choose your area from the two below
   








About Book



製鉄と金型の現場を通して見る日本のいま



製鉄所の中核設備である高炉(神や魂がものに宿るとする日本古来の考え方は、鉄を生きものとみなし、高炉は母胎にも例えられていた)。
紀は学生時代にその化学反応を研究した経歴を生かし、広島県福山市の製鉄所で行われている技能継承を取材しました。
現場では団塊の世代とミレニアル世代が協働しつつも、仕事に対する価値観の違いが見受けられ、その一因として、高度成長により面影がなくなるほど発展した街の姿に着目します。
地元の方々の協力を仰ぎ、昔の写真を重ね合わせることで、時間による隔たりと通底するものを可視化しました。
その後、外国人労働者がともに働くようになった父親の町工場を訪れ、成長を追い求める新興国が日本に
浸透していく現状を目の当たりにします。これらふたつの製造現場から、日本のいまを伝える試みです。




Artist Information 


紀 成道(Seido Kino)

1978年 愛知県名古屋市生まれ
2003年 京都大学工学部卒業(鉄冶金専攻)
日本の抱える課題と克服の過程を見つめる。
テーマは人・物・場・時・思考の「接点」。
書籍でこそできること、展示でこそできることを意識し、制作に取り組んでいる。

2016年 コニカミノルタ「フォト・プレミオ」大賞
2017年 Touch the forest, touched by the forest.(赤々舎)刊行。
2018年 土門拳賞 最終候補、林忠彦賞 最終候補
      LUCIE PHOTOBOOK PRIZE(米国)最終候補