上田義彦『林檎の木』


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   上田義彦 写真集 『林檎の木


  アートディレクション:葛西薫

  発行赤々舎

  サイズ:152mm × 128 mm 
  ページ数:38 pages
  並製本 

    Published in December  2017.
   ISBN: 978-4-86541-078-5 space01.jpg
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About Book



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写真家 上田義彦あるとき偶然に出会った、林檎の木。

一瞬で目を奪われ、車窓から衝動的に撮影した後「また撮りたい」という強い想いが残ったという林檎の木を、数年後、同じ村を訪れ、同じ季節に、上田は再び撮影しました。そして、その木は、その村で一番古い林檎の木だったと言います。

8×10のカメラ越しに「眼が歓び」、「身体全体に歓びがわきあがった」という撮影時からぎゅっと縮小されたサイズのイメージには、生命力を放つ林檎の赤い実の反射や、その充満する光の中でシャッターを切った瞬間の「親密な距離」が感じられます。

『林檎の木』には、林檎の木という被写体を通して、生命力やその木が経て来た年月、そしてそこに出会えたという上田の高揚した気分までもが写し取られていることでしょう。

デザイナー葛西薫による、しなやかな造本デザインも、なつかしさとあたらしさをはらんでいます。

親密で、風通し良く、手の平にすっとなじむ一冊です。 


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Artist Information 


上田義彦


1957年兵庫県生まれ。写真家福田匡伸氏、有田泰而氏に師事した後、1982年独立。エディトリアルワークをきっかけに、広告写真やコマーシャルフィルムなどを手がけ、東京ADC賞最高賞、ニューヨークADC賞等、国内外の代表的な国際デザイン賞を多数受賞。作家活動も独立当初から継続し、2014年に日本写真協会 作家賞を受賞。2015年までに32冊の写真集を刊行。2011年よりGallery 916を主宰。
主な個展に「上田義彦『Photographs』」(東京都写真美術館、東京、2003年)、「Chamber of Curiosities」(東京大学総合研究博物館、東京、2006年/国立台湾芸術大学芸術博物館、台北、2011年/リヨン市ガダーニュ美術館、フランス、2011年へ巡回)、「QUINAULT」(G/P Gallery、東京、2009年/Michael Hoppen Gallery、ロンドン、2010年/TAI modern、サンタフェ、2010年へ巡回)などがある。
主な写真集に『構成 - TORANOMON TOWERS』『M.River』『M.Ganges』(赤々舎)、『旅情』『A Life with Camera』(羽鳥書店)、また、作品はエルメス・インターナショナル(フランス)、ケンパー現代美術館(アメリカ)、ニューメキシコ美術館(アメリカ)、フランス国立図書館(パリ)、Stichting Art & Theatre(オランダ)に所蔵されている。