Blog

gegou_300pix.jpg

鈴木育郎写真集『解業』/ GEGOU

定価:4,000円+税|263×173mm|256ページ|上製本|デザイン:塚原敬史(trimdesign)

購入ページはこちら


業を解く。写真を解き放つ。

鈴木育郎第一弾。

年明けに大阪から戻った私は、再び東京のエネルギーの渦に引き込まれていった。8月の旅へ向けて準備をする中、写真集の発表が決まり今まで以上に明確な目標ができた。

 出会いの喜び、別れの悲しみ、全てを生きる力にする。写真はそれを後押しし記録する。人がそれぞれに背負った業は、人を幸せにし人を傷つける。自分の写真は見た人の業を一瞬でも軽くし、解いていく。出会う人にとってもそういう人間でありたいし、自分の写真もそうでありたい。自分が人との関わりや写真や他の表現にそれを求めるように。

 深紅駆け巡るこの肉体が光を前に立ち止まり、鼓動を胸から投げたとき、決して止まることのないこの時を瞳の奥に刻み込む。


 すべての写真は幻、出会うその時まで。


―――― 鈴木育郎


『解業』について


人にそれぞれ課せられた試練を「業」と呼べば、業は交差し絡まり、日々は至福と奈落を行ったり来たり。

試練を受けとめ乗り越えようとする過程で見えてくるもの、その瞬間を噛みしめ、味わい、表現が生まれる。

個人的であるその表現が他者の感覚、人生に作用するとき、両者の業が少なからず解かれる。


写真は、撮影や発表によって、見る側の人をも被写体や風景として巻き込んでいく。

撮る側も巻き込まれて出会いが生まれる。

相手を意識して見つめあうとき、光が射し、絡まった糸が解けていく。


「解業」とはそのまま写真であり、一冊目にあえてこれを掲げることは、鈴木育郎の覚悟でもある。

業は解かれても、それはずっとは続かない。

その儚さをも抱きとめて、写真の光と「いま」がある。


「月刊 鈴木育郎」プロジェクトについて


写真家 鈴木育郎は、鳶職として生計を立てています。写真新世紀でグランプリを獲得したとき、

大森克己はこう評しました。「作品が、実人生の反射率の高い鏡のようでキラキラと輝いている。

人間が生きている体温が感じられるのがとてもいい。まっすぐなまなざしで現実と向き合う姿勢に

将来性を感じる」。

赤々舎はこの鈴木育郎と、毎月一冊、一年間、写真集を出すことを決めました。セレクトを必要と

しないほどの撮影の精度と切実さ。人、自然、食べ物、日常、、、バリエーションが即ちエネルギー

である幅広さ。そして、知らない土地に分け入ってはその核となる輝きに出会う、一期一会の痕跡。

この写真家でしか果たし得ない「月刊鈴木育郎」への挑戦です。

一冊目となる『解業』(げごう)は、記念碑的序曲にして総集編の趣きもあります。「出会いの

喜び。別れの哀しみ。すべてを生きる力にする」。

一枚一枚が見る人の生を揺り動かす、写真のリアリティ。鈴木育郎を応援ください!


赤々舎 姫野希美


「月刊 鈴木育郎」プロジェクト刊行予定

毎号、判型・ブックデザイナー・ページ数・価格がすべて変わります!

第一弾『解業』(げごう)2015年10月刊行

第二弾『真晶』(しんしょう)2015年11月刊行

第三弾『最果』(さいか)2015年12月刊行

第四弾『月夜』(つきよ)2016年1月刊行

第五弾『桑樹』(そうじゅ)2016年2月刊行


「月刊 鈴木育郎」定期購読募集! 送料無料


10月中旬に刊行予定の第一弾写真集「解業」から1年かけて毎月お届け。特典あり★

予約方法:info※@akaaka.comまでメールでご予約くださいませ。(※を@に変えてください)

件名:「月刊 鈴木育郎 定期購読」

お名前・住所・電話番号・メールアドレスをご明記をお願いいたします。

※お支払い方法はのちほどご連絡させて頂きます。(代引き・銀行振込・郵便振替・paypalを予定)


★ 定期購読3大特典★

1)サイン本をご用意します!

2)「月刊 鈴木育郎」通信を配布します!

定期購読の方限定で配布!

毎号、写真集の解説や制作過程の裏話を、鈴木育郎、赤々舎姫野、たまにゲスト、それぞれの目線でご紹介します。

3)無料で1冊プレゼント!

前期、後期で、定期購読して下さった方には1冊無料でお届けいたします!

前期:1冊目〜5冊目を購入の方には。。。6冊目をプレゼント

後期:7冊目〜11冊目を購入を購入の方には。。。12冊目をプレゼント


既刊をまとめてご購入いただくことで途中からのご参加も可能です!

例1)3冊目〜定期購読に参加の場合は、初回に1冊目・2冊目・3冊目をまとめてご購入頂き

   4冊目、5冊目を毎月お届けして、6冊目は無料でプレゼントいたします!

例2)8冊目〜定期購読に参加の場合は、初回に7冊目と8冊目をまとめてご購入頂き

   9冊目〜11冊目を毎号お届け。12冊目は無料でプレゼントいたします!


鈴木育郎 略歴

1985年 静岡県浜松市生まれ 21歳より写真を始める

2010年 舞踊家 吉本大輔氏のポーランドツアーに同行

      帰国後、東京に移る

2012年 個展「月夜」マチュカバー

2013年 個展「月の砂丘」蒼穹舎

      キヤノン「写真新世紀」グランプリ受賞

2014年 個展「月夜」nuisance galerie

      写真新世紀 東京展 2013「最果-Taste of Dragon」東京都写真美術館 地下1F 展示室



仲田絵美写真集『よすが』をお買い上げくださったお客さまから
作品へのご感想をお寄せいただきましたので、ご紹介いたします。
とても大切に、丁寧にご覧くださっていて、仲田さんも私たちも大変励まされました。
ぜひご一読ください。



仲田 絵美 - よすが
Emi Nakata - Yosuga 
ある日、この作品の写真家の母親がこの世から消えた。
生前の彼女を映し出す写真や遺品の数々が良い思い出に姿を変え、写真家本人に微笑みかけてきても失われた時間が動き出すことはないだろう。
写真家仲田絵美は、その奪われた時間を取り戻すかのように慎重にカメラを構えファインダーを覘く、記号化され思い出という琥珀の中に封じ込まれてしまった対象が、また自分と亡き母親との時間の中でゆっくり動きだすのを信じて。
丁寧に装丁されたこの作品のページをめくるたびに、一枚一枚の写真達が関係性を取り戻し彼女の時間の一部となりゆっくり流れだしてくるような感覚に襲われる瞬間は、ため息が出るほど美しい。
対象に純粋に向き合い、決して観念的でなく写真本来の姿を写し出す素晴らしい作品。






関連情報


会期中ずっと仲田さんが在廊されます。また、7日(土)には仲田さんによるギャラリートークも開催されます。


先日小社にて写真集『沖縄のことを教えてください』を刊行した、初沢亜利さんのメディア情報をまとめました。
今後順次情報を追加していく予定ですので、みなさまぜひご一読ください。


NEW
全日本写真連盟 月刊機関誌「フォトアサヒ」2015年11月号
「気になる写真家」のコーナーで5ページに渡って初沢亜利さんの写真とインタビューが掲載されています。
ぜひお手に取ってご一読ください。

こちらの表紙の号です。
DSC_0874.JPG
http://www.photo-asahi.com/ (全日本写真連盟のページへリンクします。)




bk-hatsuzawa-02.jpg




▽ これまでのメディア情報はこちら



文化放送「いとうせいこうGREEN FESTA」出演 2015年10月7日(水)・14日(水)
大人しくないエコ番組「いとうせいこう GREEN FESTA」のゲストコーナー
「いとうせいこうの知らない世界」に初沢さんが出演しています。
現在、下記より後半部分をPodcast配信中です! (文化放送のページへリンクします)
http://podcast.joqr.co.jp/podcast_qr/green_pod/green_pod151013gf.mp3 (文化放送のページへリンクします)


朝日新聞朝刊(2015年10月11日付)
「(著者に会いたい)『沖縄のことを教えてください』 初沢亜利さん」
インタビュー記事が掲載されました。ぜひご一読ください。
http://www.asahi.com/articles/DA3S12011026.html(朝日新聞DIGITALのページへリンクします)

The Japan Times(2015年10月1日付)
英字新聞のThe Japan Timesに初沢さんの記事が掲載されました。
Photographer aims to explain Okinawa's tensions in pictures
(The Japan Timesのページへリンクします)


朝日新聞朝刊(2015年9月29日付)
ハフィントンポストの記事が掲載されています。

MX-3640FN_20150930_164006.jpg



ハフィントンポスト掲載
「安保の現場とは、すなわち沖縄である。それは我々本土人が最も向き合いたくない事実である」
初沢亜利さんの寄稿です。ぜひご一読ください。
http://www.huffingtonpost.jp/ari-hatsuzawa/okinawa_b_8144796.html(ハフィントンポストのページへリンクします)



ネイキッドロフトにて開催されたトークイベント
「自由報道協会が斬る! 2015トークライブ VOL.9 沖縄県と日本政府の集中協議決裂〜どうなる新基地建設の行方」
(2015年9月16日)
当日生中継配信されていたUstreamのアーカイブを下記よりご覧いただけます。
前半:http://www.ustream.tv/recorded/73360921
後半:http://www.ustream.tv/recorded/73369360
(それぞれUstreamのLoft Channelのページへリンクします)

インターネットニュース番組「ニューズオプエド」(2015年9月15日)
16:30頃からの「ニュースの深層」コーナーに初沢さんがゲスト出演。
お見逃しなく!
番組webサイト:https://op-ed.jp/
(番組の閲覧には無料の会員登録が必要です)


文化放送「大竹まこと ゴールデンラジオ」(2015年9月9日)
14:20頃から始まる「大竹メインディッシュ」のコーナーに初沢さんがゲスト出演。
出演コーナーはこちらからPodcastにて配信中です! : http://www.joqr.co.jp/blog/main/2015/09/13.html


TBSラジオ「荻上チキ・Session-22」(2015年9月7日)
23:58頃から始まる「Midnight Session」のコーナーに初沢さんがゲスト出演。
番組はこちらからPodcastにて配信中です!
>> http://www.tbsradio.jp/ss954/2015/09/20150907session.html(TBSラジオのページへリンクします)


 


図書新聞(2015年9月12日付)
思想家・佐々木中さんとの対談が1面、2面に渡って掲載されています。

hatsuzawa_20150907_1.jpg

hatsuzawa_20150907_2.jpg

hatsuzawa_20150907_3.jpg



日本経済新聞(2015年8月30日付)
文化面にて写真集に収録されている写真を掲載していただきました。


琉球新報(2015年8月28日付朝刊)
8月21日にジュンク堂書店那覇店で行われた津田大介さんとのトークショーの様子をご紹介いただきました。

hatsuzawa_ryukyu150828.jpeg



産経新聞 東京版・九州版(2015年8月26日付朝刊)
滞在した沖縄での出来事、対話、写真集の核心、、鋭い切り口で写真集を紹介して頂きました。
是非、御一読くださいませ。

image-0001.jpg
東京新聞(2015年8月23日朝刊)
8/23付の東京新聞にて、初沢亜利のインタビューが掲載されました。1年3ヶ月沖縄の移住して感じた沖縄のこと、本土のこと、そして写真、写真集『沖縄のことを教えてください』に関連してお話してます。

MX-3640FN_20150823_194459.jpg

アサヒカメラ.net
複数回のインタビュー記事になります。
インタビュアーは木本禎一さんです。
「写真で向き合う沖縄のこと。初沢亜利が写真集『沖縄のことを教えてください』を語る(その1)」
(アサヒカメラ.netのページにリンクします)


琉球新報(2015年8月20日朝刊)
写真集『沖縄のことを教えてください』の紹介や、
8月21日にジュンク堂那覇店で行われるトークショーの情報が掲載されました。


CM0ZbQCU8AAZnqq.jpg

(琉球新報のサイトにリンクします)

「月刊 鈴木育郎」第一弾写真集『解業』に、写真家の田附勝さんが感想を寄せて下さいました。
ひょんな出会いから現在に至るまでの3年間を、尊敬する先輩である田附さんの目線で綴ってくださってます。
ぜひ、ご一読くださいませ。

ーーーーー

1年の後半は毎年の事だけど、出版ラッシュだw。
AKAAKAから写真家鈴木育郎くんの写真集「解業」が送らてきた。
鈴木くんとの出会いは、2012年僕が「東北」の木村伊兵衛賞の展示で新宿にあるコニカミノルタで出会った。ニッカポッカを履いて見に来て開口一番「写真いっすねえ」なんて言ってきて。こいつ、バカだな何て思ってそのまま写真家の福持くんの展示「オレオラオラ」(いい写真だったな)を見に行きたかったからお前も来いと言って連れて行った。そこから彼と会うようになる。会うと言っても、写真見てくれと言ってファミレスで会うのだけれど常に10冊以上自分で作って写真集を持ってくる。写真ってそんなに1日で見たら疲れるんだけど、鈴木んの情熱が勝っていたと思う。でも僕は僕なりの意見しか言わないからほとんどの写真集に興味がないと答えてた。つまらないと。そう言うといつも凹んでいて帰っていた。

ある日、また同じようにたくさん持ってきてこれみるのかって僕が凹んだりしたが一冊気になる写真集があった。彼の仕事場彼の仕事場の人々鳶の人たちの本だ。もちろん、仕事の写真だが彼の心情がそこから見えた。これとり続けろよ、これがもっと撮れたらみるよ、それまでもう会わないから!って僕は言って時間が過ぎていった。2014年の夏かな久しぶりに鈴木くんから電話があって何かなって思ったら「写真新世紀で優秀賞に選ばれました。鳶の写真です。」うれしかった。そして、写真集だしたい。有名になりたい。とか言い始めて相変わらずバカな奴だなと思っていて今回AKAKAから12回出るであろう1冊目「解業」を出した。

僕は、「解業」は正直どうでもいい。飯を食い仕事をし女性を愛し時にはsexをし。みんなそうだよ。鈴木くんはルックスは男前だ。でもそういう生き方は多少の違いはあるけれどあるよ、みんな。だから、関心がない。それよりも今回の写真集に含まれている鳶の写真には惹かれる。そんなだれでも似たような生き方してる中、彼にしかみえない風景。僕はそれをもっとみたい。それが彼自身の全てを写してると思うから。って長く書きました。興味ある方是非。

田附 勝さんの写真

image0928.JPG



この秋小社から写真集『よすが』を出版予定の仲田絵美さんの写真がアサヒカメラ2015年10月号に掲載されました。
『よすが』にも収録される「まぼろしの時間」という新しい作品シリーズが8ページに渡って紹介されています。

ぜひご一読ください。

(朝日新聞出版のサイトにリンクします)





<< Previouse 2223242526272829303132