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『IMA』vol.7 2014/Spring』(2月28日金発売)に写真集『感動』の齋藤陽道さんと、写真集『風を食べる』の赤鹿麻耶さんの写真が掲載されております。

童話や神話から自由に題材を選んで撮り下ろしたFABLES BY 3 PHOTOGRAPHERS「動物寓話写真劇場」というページです。


齋藤さんは「桃太郎」を題材に4点の写真を発表しています。

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赤鹿麻耶さんは「三匹の子ぶたのお話」を題材に4点の写真を発表しています。

写真 2.JPG


こちらが表紙の号です。ぜひお手にとってご覧くださいませ。

写真 3.jpg









『津波、写真、それから--LOST&FOUND PROJECT』を読んでくださった読者の方が、ご自身のブログに記事をたいへんご丁寧に書いてくださいました。

山元町のプロジェクト「思い出サルベージ」のことにはじまり、「LOST&FOUND PROJECT」までの流れを、ご自身の体験も通して、丁寧に追ってくださっています。

このたびご本人に掲載許可を頂き(誠に感謝致します)、下記に転載をさせて頂きます。ぜひ皆様もご一読ください。


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2014年03月02日

津波、写真、それから --LOST & FOUND PROJECT



実は刷りだしを見ていたんだけど、本物を手にするとまた格別の感慨が。

万人が読むべき本と確信してお勧めしたい。


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もう三年近く前になるけど、縁あって宮城県山元町の写真修復ボランティア『思い出サルベージ』にちょっとだけ参加し、ちょっとだけお手伝いをさせていただいた。














津波に巻き込まれた写真を洗浄していると、時々こんな悲惨に遭遇した。


被災した写真

被災した写真 posted by (C)[4k]shike





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写真の表面まで海水が浸入したせいで写真の表面が溶けて、判別できなくなってしまった写真も多い。溶け出した乳剤が、まるで被災者がその感情を表現したアクションペインティングのようにも見えてしまう。


もちろんそんなことはない、ただ激しい波の中で、思い出が失われてしまっただけなのだ。

宮城県・山元町で写真修復ボランティア(3)作業開始:裏[4k](ura_shike)

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こういった写真がどうなるのか、ずっと気になっていた。

丁寧に洗浄されて保管されているのちは知っていたが。


それが、2年前、このような展示イベントに繋がった。この本の著者である高橋宗正さんと、多くの支援者の手によって。

[イベント]LOST&FOUND PROJECT(宮城県・山元町 写真修復ボランティア「思い出サルベージ・オンライン」で救えなかった写真たち:裏[4k](ura_shike)









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この「傷ついた写真の展示」は世界を回り、多くの人に生きることの意味・その中で写真が持つ意味を問いかけた。多くの人々の魂が揺さぶられた。


本書はこのプロジェクトの記録である。

と同時に、高橋宗正という一人の写真家が、多くの仲間を巻き込みながらこのプロジェクトを推進していくなかで、大震災を前にして見失ってしまった「写真の持つ意味」を通じて改めて発見するに至る「魂の記録」でもある。



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現在、写真というものは常にぼくらの身近にあって、好きな時にいくらでも撮ることができます。

あまりに膨大にありすぎるために、普段その価値をちゃんと考えることはあまりありません。

ぼくは震災以降、津波に流された写真と関わることで、写真の持っている役割を改めて知りました。

いつでも複製可能であるはずの写真が世界にその一枚しかなくなった時、写真が本来持っている価値が見えてきました。

そして世界中の人と展示を通じて交流してきた中で、ぼくらの経験を形にして共有していくことには意味があると確信しました。

本の印税は全て山元町への寄付金になります。

ぜひこの本を手に取って下さい。


LOST&FOUND PROJECT実行委員長 高橋宗正 --著者による紹介文

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その理由をうまく説明する言葉が上手く見つからないのだけど、この大きな判型から伝わってくる静かな衝撃が、今を生きるありとあらゆる人たちにとって、とてつもなく大きな意味を持つことだけは、僕にはわかる。



是非、手にしてみていただきたいと、心からお勧め申し上げます。







池袋の東京芸術劇場でイベントが開催されています。今週土曜日3/8には高橋さんも登場します。こちらも是非。

<写真の「現在」>   東京芸術劇場

「Moving Distance:2579枚の写真と11通の手紙 」   東京芸術劇場

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四家正紀(しけ まさのり)さんブログ 裏[4k](ura_shike) より転載させて頂きました。


ご好評をいただいております大橋仁写真集『そこにすわろうとおもう』につきまして、
本年2月27日以降、ご注文が大変込み合った状態になっております。

本書は出荷に際して手作業による繊細な包装を要しますので、
通常でも1週間程度のお時間をいただく場合がある旨ご了承いただいておりますが、
現在の状況ですとそれ以上のお時間をいただいてしまう可能性がございます。

大変申し訳ございませんが、順次出荷してまいりますので
何卒ご了承いただけますようお願いいたします。


(担当:柏崎)
現在発売中の日本カメラ3月号、今月のPHOTO&PEOPLEのコーナーで、2ページにわたり『やっぱ月帰るわ、私。』インベカヲリ★さんの記事を掲載して頂いております。

ぜひお手にとりご一読頂ければとおもいます。


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(左上の写真は「この人間どもが! 2009年」といって、タイトルも存在感が凄いです)



ぜひ日本カメラさんの記事をご覧になって、こちらの展示にもお越し頂ければ幸いです。


現在発売中のアサヒカメラ3月号<2014年2月20日>の表紙と、中程のグラビア6ページにわたって、浅田政志さんの『卒業写真の宿題』が掲載されております。

現役の高校生へ「卒業アルバムに載らない写真を一緒に作りませんか?」と呼びかけ、洋服を作るデザイナーの神田恵介さんと作り上げた共同作品です。(このシリーズは、2014/2/22~5/18 水戸芸術館「拡張するファッション」展にも出展されています。)
ぜひお手にとりご一読くださいませ。


asahi01.jpgのサムネール画像


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