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第43回 伊奈信男賞、2019年 日本写真協会賞 新人賞を受賞されたインベカヲリ★さんの個展「理想の猫じゃない」が、名古屋ビジュアルアーツのアーツギャラリーにて6/30(日)より開催されます。
各方面で話題を呼び、最近では中国やスペインの観客からも注目されている本作が、ついに名古屋に登場!
ぜひご来場下さいませ!


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インベカヲリ★個展「理想の猫じゃない」

会期:2019年6月30日(日)〜7月14日(日) (7/6、7/7、7/13は休館)
時間:平日10:00〜18:00、土日10:00〜16:00 
場所:アーツギャラリー・名古屋
(愛知県名古屋市中区栄4-16-23 名古屋ビジュアルアーツ1号館1階)
入場:無料

また初日の6/30(日)13:00〜17:00には特別講演も開催されます。
申し込みは以下より



アーツギャラリー・名古屋



関連書籍情報:

  理想の猫じゃない表紙物撮り.jpg

理想の猫じゃない インベカヲリ★

本体3,200円+税|260 mm × 210 mm |並製本|154ページ

Photographs by  Kawori Inbe
3,200 JPY|154 pages|softcover

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今月、小社より刊行された山沢栄子『私の現代』。その展示が西宮市大谷記念美術館(兵庫)で現在開催されております。

1899年大阪に生まれ、1920年代のアメリカで写真を学び(貨物船で渡米!)、1930年代から半世紀以上にわたり、日本における女性写真家の草分けとして活躍した山沢栄子。

生誕120年を記念したこの展覧会では、1970-80年代に手がけたカラーとモノクロによる抽象写真シリーズ<What I am doing>を中心に、抽象表現の原点を示す1960年代の写真集、戦前の活動を伝えるポートレートや関連資料など約140点が展示されています。

写真による造形の実験を重ね、独自の抽象表現を拓いた先駆者=日本写真の流れとはまた異なる地平で創作を続けたその写真家の歩みを辿る展示です。どうぞお見逃しなく。

なお、展覧会は、2019年11月12日(火)~東京都写真美術館にも巡回予定です。



関連記事:



書籍情報:

私の現代  WHAT I AM DOING  山沢栄子

本体 3,500円+税|204 mm × 297 mm |布装・上製本|224ページ

Photographs by Eiko Yamazawa
3,500 JPY|224 pages
|cloth hardcover     

ISBN: 978-4-86541-096-9 | Published in June 2019.


各方面で話題を呼んでいるインベカヲリ★さんの写真展が場所を変え、東京で再び開催されます。アメリカ橋ギャラリー(恵比寿)では、2年ぶり3回目の写真展。ぜひご来場くださいませ!

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インベカヲリ★ 写真展「理想の猫じゃない」


会期:2019年2月13日 (水) ー 2月25日 (月)
時間:11:00 ー 19:00  (初日14:00〜、最終日17:00まで)*会期中無休



人の頭の中を覗いてみたいという欲望がある。人は見た目だけではわからない。特に女性の場合、表の姿がごく健全で今風であれば、どこにでもいる人に見えてしまう。しかしその裏で、まったく想像もできないような背景や考えをもっていたりする。
写真に写るということも一つの表現行為だから、何か言いたいことをもっている女性は多いと思う。人生の変わり目だったり、問題が起きている真っ最中だったり、解決しない悩みを抱えていたりなど、心が揺さぶられているときに私の前に現れる。たとえマイナス面であったとしても表現したいという感性は女性特有だと思う。私が女性だけを撮るのも、そこが魅力だからに他ならない。
タイトルの「理想の猫じゃない」は、ある事件の犯人の台詞だ。2017年10月、北九州で当時高校の臨時教職員をしていた男が、飼い猫を次々に殺し、計20匹を燃えるゴミとして捨てていたため動物愛護法違反容疑で書類送検された。犯行動機について男は「理想の猫じゃないから殺した」と主張、「呼んだらすぐにやってきて、体を触らせて、きちんとトイレをするのが理想の猫だ」と供述した。
この台詞を聞いたとき、私はなんともいえない衝撃を受けた。学校教育そのものだと思ったし、社会の本質を一言でよく表しているとも思った。しかも学校の先生というところが、まるでブラックジョークのようだ。
言うまでもなく犯人は、犬の性質を猫に求めている。自由気ままな猫に対し、従順さを求めること自体に無理がある。「理想の猫」など猫界にはなから存在しないのだ。
しかし人間にとっては、他人が求める理想を演じているほうが、自分を貫くよりもはるかに容易い。世間は「理想の猫」に擬態した人で溢れている。どう頑張っても「理想の猫」になれなかったとき、あるいは「理想の猫」からの脱出を試みたとき、人は社会に殺されるリスクを背負うことになる。
「理想の猫」は、生まれ育った家庭それぞれにもあるし、教育、文化、性別、時代によっても存在する。企業に入れば、その組織における「理想の猫」になる必要がある。直接的に言われなくても、広告や商品やすれちがう通行人との比較で「あなたは理想の猫じゃない」というメッセージを受け取ってしまう。人と人が関係すれば、そこには必ず「理想の猫」が発生する。
けれど一方で「理想の猫」という基準をもとに、人は自分という存在を考えるのかもしれない。自分はどうしたいのか、何をすれば幸福感を得られるのか、人生における役割とは何か。考えることで言葉をもち始める。
日々、情報を浴びる生活の中で、自分が本当に考えていることを探し出すのは至難のわざだ。うっかりすると、どこかで聞いたことがある台詞を自分で考えたことのように話してしまう。逆に、簡単には言葉にできないほどの感情は、凄まじいリアリティをもって心に響く。それは、私が女性たちから話を聞いていて感じることだ。向かい合って対話を続けているうち、独特な表現や価値観がふいに飛び出し、個人の存在が生々しく浮かび上がってくる瞬間というのがある。一人ひとりは、こんなにも多様なのかと感動する瞬間がある。だから人間は面白く、写真の中で存在感を放つのだと思う。


アメリカ橋ギャラリー(東京都渋谷区恵比寿南 1-22-3)




写真家の齋藤陽道さんが、2011年に刊行された写真集『感動』から約120点を一堂に展示する「感動、」を2019年1月19日より開催されます。
3月9日(土)14:00〜は小社姫野とのトークも。写真としても、作家自身の生き方の現れとしても深化する感動。ぜひご来場くださいませ!


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会期:2019年1月19日(土)〜 3月30日(土)※ 日曜は閉室。祝日は開室。

時間:9:30〜17:30   ※ 1月30日(水)、2月8日(金)は21:30まで

会場:東京都人権プラザ 1階 企画展示室(東京都港区芝2-5-6 芝256スクエアビル1階)

入場:無料



関連企画



------(1)トーク「手話と写真に生きる者として」

2019年1月30日(水)19:00〜21:00
米内山明宏(俳優、日本ろう者劇団顧問)× 齋藤陽道

手話と写真に出会い、補聴器を外して生きることを決意した齋藤。NHK「みんなの手話」元講師で演劇、映画など、表現者として多面的な活動を続ける米内山。ろう者として生きることの価値と意味について対話する。


------(2)トーク「ことばの起源へ」

2019年2月8日(金)19:00〜21:00
酒井邦嘉(言語脳科学者、東京大学大学院教授)× 齋藤陽道

世界を豊かに捉えることばと、人を傷つける偏見に満ちたことば。言葉とこころと脳の関係を紐解く脳科学者と、ろう者として存在の声を探る写真家がことばの起源を探る。



------(3)トーク「写真集『感動』が顕わにする世界の姿」

2019年3月9日(土)14:00〜16:00
姫野希美(赤々舎・ディレクター)× 齋藤陽道

『感動』の版元であり、数々の写真集を世に送り出してきた、日本を代表する写真集出版社・赤々舎の姫野とともに、『感動』が顕わにする世界の姿を読み解く。



------(4)トーク「詩の生まれるところ」& ワークショップ「幻聴妄想かるた−遊ぶ・語る・作る」

2019年3月23日(土)14:00〜16:30
益山弘太郎(詩人)× 齋藤陽道
就労継続支援B型事業所「ハーモニー」の皆さん


幻聴、妄想、そして詩。何が異なり、何が同じなのか。統合失調症を生きる詩人と写真家。往復書簡を続ける二人の対話。後半(15:00〜)は「幻聴妄想かるた」で遊んだり、自分でも作ったりしながら、心というものの不思議さや、そのトラブルについて思いを巡らせるワークショップの二部構成。


上記関連企画共通

会場 東京都人権プラザ セミナールーム
定員 80名(申込み不要、当日先着順)
参加費 無料



齋藤 陽道(さいとう はるみち)


1983年、東京都生まれ。写真家。都立石神井ろう学校卒業。2010年、第33回キャノン写真新世紀優秀賞受賞。2013年、ワタリウム美術館にて大規模個展「宝箱」を開催。2015年、3331ArtsChiyodaで「なにものか」を開催。主な写真集・著作に『感動』『宝箱』『写訳 春と修羅』など。2018年に『声めぐり』『異なり記念日』を同時刊行


齋藤陽道さんインタビュー記事


東京都人権プラザ 





齋藤陽道写真集『感動』はこちら
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2018年も残り少なくなってきました。
赤々舎では、下記のスケジュールで年末・年始のお休みを頂戴いたします。
大変ご迷惑をお掛けいたしますが、どうぞよろしくお願いいたします。

2018年12月29日(土) ~ 2019年1月6日(日)

メールでいただきましたご注文、お問い合わせにつきましては、
2019年1月7日(月)以降に順次対応させていただきますので、ご了承の程、お願いいたします。


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