Publishing


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『りんご通信 2』
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  Editor in chief:髙橋健太郎
  Editor  :姫野希美
  Design:大多和琴

  Cover photo:川崎祐

  発行:赤々舎

   Size: H406mm × W277mm
  Page:12 pages

  Published in Jan 2022

¥ 500+tax 

国内送料無料!

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About Ringo Letter


りんご通信 2号!


明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い致します。2022年、はじまりのお便り・新聞として、りんご通信2号を皆様にお届け致します。

「りんご通信」は、小社HPから書籍をご購入頂いたお客様に無料で同封し、商品と一緒にお届けをするものです。また、りんご通信のみをご希望の方は、こちらのページからご購入いただくことができます。

創刊1号の8ページから増え、12ページ(!)となった今号では、木村和平、川崎祐、川瀬慈、清水裕貴の連載に加え、新たな寄稿者として、上原沙也加(写真家)、楠本亜紀(写真批評家、キュレーター)、椿昌道(赤々舎)、齋藤陽道(写真家)と、風景と人との関わりを想うエッセイが、波のように連なります。

枝葉を様々に持つように号を重ねながら、それぞれの場所で実りゆくものでもあるだろう「りんご通信」に、今年もぜひご期待くださいませ。

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「りんご通信 2」

川崎祐    本と明け方2  錘としての疾しさ
楠本亜紀   風景を手探る  第一回  はい、風景です。
木村和平   わたしは道すがら2
川瀬慈    虹の蛇
上原沙也加    北海道から。沖縄から。2 ─ ついの住みか
椿昌道      移動する写真集 ─ 台湾
齋藤陽道   ホットブルー日記
清水裕貴   Bar Landscape Vol.2 ─ 光のない部屋

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私の初めての写真の仕事は、国外の新聞からの撮影依頼でした。掲載された写真は、紙面の半分を占めてレイアウトされており、写真と読者に対する信頼だと勝手に感じた私は、そのことにとても驚きました。りんご通信の原点はそこにあります。それまで写真がそのような扱いを受けている国内の新聞を、少なくとも広告以外では見たことがありませんでした。その差異に私は、情報を複層的に伝えようとするメディアの一つの理想的な形態を見た気がしました。

一枚の写真、あるいは連なりの写真群は、それを見て理解しようとする側の意識をも拒もうとしているかのようでとてもわかりにくいです。その複雑さはまるで、この世界と私たちとの間に存在する理解困難な厚みのある隔たりそのもののように思えなくもありません。

がしかし、反面、今の日本では写真にまつわる印刷物が姿を消しつつあるように思えます。それは同時に、この社会が複雑さを受け止めるのではなく、わかりやすいものを消費するように仕向けられている現実と重なる気がしています。

であるならば今、あえて複雑さを詰め込みながら写真を軸に据えた読み物を定期で刊行してもいいのではないだろうか。そう思い立って作られたのがこのりんご通信です。写真だけでなく、言葉すらも破壊される国にあって、写真と言葉を同時に大切に紡いで行こうとするささやかな抗い、試みだと思っています。


りんごが木から落ちて初めて何かを知った。りんごを口にしてこの世界が一変した。りんご通信が届ける写真と言葉が、皆さんの小さな契機になれば嬉しいです。それぞれのりんごと、香港紙アップルデイリーに敬意を表して。
  

髙橋健太郎(りんご通信 編集長)



以前、松本市に住んでいたとき、駅前に魅力的な酒屋を見つけた。オーナー自ら、長野県内を中心に酒蔵やワイナリーを巡り、醸造の苦労や喜びをつぶさに知り、時間を共にしながら仕入れていた。松本を離れてからも、年に数回、手書きの学級新聞のような案内が届く。酒のこと、酒をつくる人のこと、酒を愉しむ人のこと。私もいつか、こんな「手紙」を出せたらと思うようになった。

ふとした夜の会話から「りんご通信」は生まれた。どんな本も忽然と出来るわけではなく、さまざまな水路が周りにある。その光景をお伝えすることから、会話が始まるのも素晴らしい。
そして、今回設けた「連載」という場が、行方を定めない戦きとともに、一冊を生む土壌となるだろうことも初めてのときめきとなっている。

姫野希美(りんご通信 編集員)

 
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『りんご通信 1』
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  Editor in chief:髙橋健太郎
  Editor  :姫野希美
  Design:大多和琴

  Cover photo:木村和平

  発行:赤々舎

  Size: H406mm × W277mm
  Page:8 pages

  Published in November 2021

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国内送料無料!

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About Ringo Letter


りんご通信 創刊!


このたび赤々舎では、「りんご通信」を創刊致します。

「りんご通信」は、小社HPから書籍をご購入頂いたお客様に無料で同封し、商品と一緒にお届けをするものです。また、りんご通信のみをご希望の方は、こちらのページからご購入いただくことができ、今後は、オンライン記事としてもご購入いただけるようになる予定です。

記念すべき1号は、木村和平、川崎祐、川瀬慈、髙橋健太郎、清水裕貴らの言葉と写真による連載、そして、小社姫野のエッセイから始まります。

枝葉を様々に持つように号を重ねながら、それぞれの場所で実りゆくものでもあるだろう「りんご通信」にぜひご期待くださいませ。

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「りんご通信 1」

木村和平   わたしは道すがら1 
川崎祐    本と明け方1  ─ 共通の言葉を探す
川瀬慈    イメージの還流
髙橋健太郎     北海道から。沖縄から。1 ─ 北海道と髙橋家
清水裕貴   Bar Landscape Vol.1 ─ 天より形を為して下す物
姫野希美   坂川栄治さんとクレーム・ブリュレ

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私の初めての写真の仕事は、国外の新聞からの撮影依頼でした。掲載された写真は、紙面の半分を占めてレイアウトされており、写真と読者に対する信頼だと勝手に感じた私は、そのことにとても驚きました。りんご通信の原点はそこにあります。それまで写真がそのような扱いを受けている国内の新聞を、少なくとも広告以外では見たことがありませんでした。その差異に私は、情報を複層的に伝えようとするメディアの一つの理想的な形態を見た気がしました。

一枚の写真、あるいは連なりの写真群は、それを見て理解しようとする側の意識をも拒もうとしているかのようでとてもわかりにくいです。その複雑さはまるで、この世界と私たちとの間に存在する理解困難な厚みのある隔たりそのもののように思えなくもありません。

がしかし、反面、今の日本では写真にまつわる印刷物が姿を消しつつあるように思えます。それは同時に、この社会が複雑さを受け止めるのではなく、わかりやすいものを消費するように仕向けられている現実と重なる気がしています。

であるならば今、あえて複雑さを詰め込みながら写真を軸に据えた読み物を定期で刊行してもいいのではないだろうか。そう思い立って作られたのがこのりんご通信です。写真だけでなく、言葉すらも破壊される国にあって、写真と言葉を同時に大切に紡いで行こうとするささやかな抗い、試みだと思っています。


りんごが木から落ちて初めて何かを知った。りんごを口にしてこの世界が一変した。りんご通信が届ける写真と言葉が、皆さんの小さな契機になれば嬉しいです。それぞれのりんごと、香港紙アップルデイリーに敬意を表して。
  

髙橋健太郎(りんご通信 編集長)



以前、松本市に住んでいたとき、駅前に魅力的な酒屋を見つけた。オーナー自ら、長野県内を中心に酒蔵やワイナリーを巡り、醸造の苦労や喜びをつぶさに知り、時間を共にしながら仕入れていた。松本を離れてからも、年に数回、手書きの学級新聞のような案内が届く。酒のこと、酒をつくる人のこと、酒を愉しむ人のこと。私もいつか、こんな「手紙」を出せたらと思うようになった。

ふとした夜の会話から「りんご通信」は生まれた。どんな本も忽然と出来るわけではなく、さまざまな水路が周りにある。その光景をお伝えすることから、会話が始まるのも素晴らしい。
そして、今回設けた「連載」という場が、行方を定めない戦きとともに、一冊を生む土壌となるだろうことも初めてのときめきとなっている。

姫野希美(りんご通信 編集員)

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『りんご通信 6』
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  Editor in chief:髙橋健太郎
  Editor  :姫野希美
  Design:大多和琴

  Cover photo:上原沙也加

  発行:赤々舎

  Size: H406mm × W277mm
  Page:14 pages

  Published in March 2024

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りんご通信のみをご希望の方も、こちらのページからご購入頂けます。




About Ringo Letter


りんご通信 6号  出来!


待望の6号は、上原沙也加氏の「島のあかり 1 白い街へ」から始まり、場所や名前を時に越え、生きていくことに触れていく切実な感触を身体に残します。

"私はこの島で、生まれるよりも前からずっと、徹底的に破壊されて一度死んだ風景の上で、復元されたものたちといっしょに暮らしてきた。"

さまざまに流れ続ける時間の中、それぞれの見ることが、目の前と過去とこれからをあわせもつ。時に翻りながら、今この場所とその向こうを映し出していくなかに、新たな寄稿者、堀井ヒロツグ氏と大道優輝氏の寄稿も続きます。木村和平氏の連載「わたしは道すがら」は、これまでの暮らしと、次の街の暮らしの間から、引越しの日々を綴り...。

さまざまな時間とともに、歩いていくこの道すがら、りんご通信6の便りを春風にのせてお届け致します。



"街で行き交う人、バスに乗って隣に座った人、広いこの星のほとりで出会った人、手のひらに収まる画面の向こう側にいる光の 中の人。そのそれぞれの生活は向こうでも異なる方法で、鮮やかに明白なまでの当然さをもって進行している。今もそこかしこで喪われてゆく人の生きた時の流れを思い浮かべて、行方を定めず差し出された手紙のようなこのりんご通信が、この世界に根をおろし、ともにさやぐ誰かからのせめてもの報せとなることを願って。 "

(髙橋健太郎 編集後記より)



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「りんご通信 6」

上原沙也加     島のあかり 1 ─「白い街へ」
堀井ヒロツグ からだの波打ち際で
清水裕貴    Bar Landscape Vol.6 ─「忘れたよ」
齋藤陽道    ホットブルー日記
大道優輝         長崎雨情
楠本亜紀         風景を手探る 第3回「南方さん家の方へ」
本吉映理    I am becoming 2
木村和平   わたしは道すがら 6


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りんご通信 編集部では、皆さまのご感想、お便りをいつでもお待ちしております。
SNSを始め、メールは、info(a)akaaka.com ※ (a)を@にご変換ください
お手紙は、赤々舎事務所まで、皆さまからの"返書りんご"も楽しみにお待ち申し上げております。


 



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 深瀬昌久『サスケ』
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  Book Design:François Dézafit
  日本語組版:榊原健祐

  発行:赤々舎

  Size: H260mm × W185mm
  Page:192 pages
  Binding:Hardcover

  Published in June 2021
  ISBN
978-4-86541-136-2



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About Book


深瀬昌久の新たなる傑作


生涯にわたり、猫を身近に愛しつづけた深瀬昌久。本書は、深瀬の猫写真の主人公サスケと、その妹分モモエの写真を集成した決定版である。
写真のセレクトから編集に至るまで新たに作り上げられた本書は、猫写真というジャンルを超え、深瀬の作品展開の中核を為すものとして「サスケ」を位置づけた。
また、「サスケ」を通して探求した写真表現の数々──主客未分から得られる純粋経験や、視覚と触覚を掛け合わせた知覚──を解き明かす。
深瀬昌久の作品世界への重要な視座となる写真集。

巻末に、トモ コスガによるテキスト「愛という名の純粋経験」を所収。



「私は猫眼の高さで腹這いになってこの1年余り実によく写真を撮っていたので、なんだか猫になってしまった。自然の移ろうなかで気ままに好きなものと遊びながら写真を撮るのは、幸せな作業だった。私はみめうるわしい可愛い猫でなく、猫の瞳に私を映しながら、その愛しさを撮りたかった。だからこの写真集は、サスケとモモエに姿を借りた私の『自写像』といえるのかもしれない」  
深瀬昌久『猫の麦わら帽子』(文化出版局、1979年)より





「サスケ」刊行にあたって

トモ コスガ



代表作「鴉」で写真史に爪痕を残しながらも長らく日の目を見ることのなかった数奇な写真家、深瀬昌久。彼がこの世に残した傑作「サスケ」が満を持して刊行となります。

物心つく頃から猫と隣り合わせの人生を送った深瀬の写真には、実に数多の猫が登場しました。中でも彼によって最も多く撮られ、今でも彼の猫写真を象徴する1匹として世界中から愛され続けているのが、キジトラ模様のサスケです。

深瀬は70年代後半に「ビバ!サスケ」「サスケ!!愛しき猫よ」「猫の麦わら帽子」と猫を題材にした写真集を3冊も世に送り出しました。その全てがサスケと、次いで飼い始めた三毛猫モモエの2匹を被写体にしたものでしたが、あくまでも当時の日本に到来した空前の猫ブーム需要に応える目的に沿った出版であり、彼の写真表現を前面に押し出した作品集とは言いがたいものでした。そうした背景も相まってか、これまで「サスケ」が人々に癒しを与えるような猫写真のジャンル内で評価されることはあっても、作品として批評される機会に恵まれることはそれほどなかったのです。しかし「サスケ」が、実は深瀬の代表作「鴉」と表裏一体にあり、ひいてはその2作が、彼のもうひとつの代表作「洋子」を陰陽にそれぞれ分けたものだと知った時、その真価は初めて問われると言えるでしょう。

深瀬の妻・洋子との離別がきっかけとなって制作が開始されたのが「鴉」でしたが、12年間に及ぶ彼女との結婚生活について、彼が「しまいには写真を撮るために一緒にいるようなパラドックスが生じ、それは決して幸せなことではなかった」と振り返ったように、70年代中盤には夫婦としての関係に終止符が打たれました。まるで霞がかった井戸の底を覗き込むような、虚無のブラック&ホワイト。それはのちに深瀬の代表作となるだけでなく、現在では日本写真の金字塔として世界的に評価されています。

その前身にあたる「洋子」は、題名が示すように自身の妻を題材とした作品ですが、彼女を写した写真群の合間にカラスを写した写真を印象的に織り交ぜて構成されました。それに続く形で発表された「鴉」においては彼女の姿こそ見当たりませんが、闇を舞うカラスにその残像を見るのはそう難しいことではありません。つまり私たちは「鴉」を通じて、妻の喪失を起因とした深瀬の寂寥を感じ取ることができます。

さて当時、深瀬が「鴉」と並行して向き合う題材がありました。それが「サスケ」です。深瀬は、洋子と別れた直後にもらってきたその仔猫をどこへ行くにも伴っては、のびのびとした姿や奔放に戯れる様子を夢中で撮り続けました。その前年に洋子との離別があったことを踏まえると、やはりサスケの影に彼女の残像を見ずにはいられません。しかしその姿は「鴉」とは対照的に、生ける喜びが全面に溢れ出たもの。言ってみれば、古い歌謡集「梁塵秘抄」に収められた文句「遊びをせんとや生れけむ 戯れせんとや生れけん 遊ぶ子供の声きけば 我が身さえこそゆるがるれ」を連想させるほど、生に突き抜けた表現であることが見て取れます。そのことから「サスケ」を通じて見ることができる戯れとその享楽とは、かつての賑やかな結婚生活の追憶であるとも受け止めることができます。

このように、「鴉」を通じて自らの業を背負いながらも「サスケ」を通じてそれを前向きに受け止めたという意味で、両者は陰陽の表裏一体にあったと捉えることができるのです。

そのような作家背景を抜きにしても、「サスケ」は写真表現を通じた深瀬の試みを教えてくれます。彼が書き残した言葉の数々を辿りながら2匹の写真をつぶさに視ることで浮かび上がるのは、言葉が通じない動物を相手にするからこそ働かせる身体的な触覚の発動、あるいは被写体に自らを重ねる感覚としての主客未分の境地であり、それらこそ深瀬が一生涯をかけて撮った写真を貫く特有の感覚だったとも言えるでしょう。ですからやはり、「サスケ」なくして深瀬の写真を語り尽くすことはできないと言っても過言ではございません。

今回、「サスケ」を再びこの世に送り出すに当たって、彼の視座は従来の3冊を単に復刻することでは確かめることが難しいと判断し、写真の選出から編集に至るまで、いちから作り上げました。その際には、深瀬が70年代当時に自ら焼いたビンテージ銀塩プリントからの選出と図版作成をし、サスケにまつわる彼の手記を頼りにしながら、深瀬がサスケを通じて試みたに違いない表現の数々が見て取れる写真を余すことなく詰め込みました。

本書をもって、「サスケ」が「鴉」や「洋子」と併せて後世に引き継がれ、また写真史に刻まれることを心から願います。



トモ コスガ
深瀬昌久アーカイブス 創設者兼ディレクター/ 本書編集者






SASUKE 

Masahisa Fukase


This publication 《SASUKE》is dedicated to Masahisa Fukase's emblematic series on his two cats: Sasuke and Momoe, combining unpublished and iconic images.

World famous Japanese photographer, notably known for his cult book The Solitude of Ravens (1986), Masahisa Fukase turns in 1977 his lens towards his new companion: his cat Sasuke. Surrounded by felines since his childhood, Fukase decides with the arrival of this new kitten to make him a photographic subject in his own right. He takes it everywhere with him and, in a long-term almost experimental form, explores a new practice: "That year I took a lot of pictures crawling on my stomach to be at eye level of a cat and, in a way, that made me a cat. It was a job full of joy, taking these photos playing with what I liked, in accordance with the changes of nature." Taking advantage of this model full of life, Fukase created as usual an extraordinary photograph in its technical and visual inventiveness. 

One day, Sasuke disappears and the Fukase sticks hundreds of small posters (as featured on the cover of the book) in his neighborhood. After that, he welcomes a second cat, nicknamed Momoe, who will also enter the frame: "I didn't want to photograph the most beautiful cats in the world but rather capture their charm in my lens, while reflecting me in their pupils. You could rightly say that this collection is actually a «self-portrait» for which I took the form of Sasuke and Momoe." The book is divided in 4 chapters, organizing the chronology of Fukase's life with his cats and, as often in his work, showing a form of projection of the photographer into his subject. The cat, a faithful companion who never leaves him, takes the place of his wife, eternal heartache, also represented by the iconic fleeing crows. 

His cats have been the subject of several books in his lifetime and Tomo Kosuga has dug into the photographer's archives to conceive this ultimate book as the achievement of a series of publications devoted to his cats.

This book closes the series of publications devoted to his cats.





Special gifts for the first customers 


先着ご購入者さまに、特典トートバッグをお付けして、写真集『サスケ』をお届け致します。
(先着700枚限定、無くなり次第終了とさせて頂きます。サイズ:H37cm × W30cm)

→予定枚数に達したため、配布を終了致しました。
This service is no longer offered as the planned number has been reached.



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Artist Information 



深瀬昌久 (Masahisa Fukase)

1934年、北海道中川郡美深町に生まれる。日本大学芸術学部写真学科卒業。日本デザインセンターや河出書房新社などの勤務を経て、1968年に独立。1974年、アメリカ・MoMAで開催された歴史的な日本写真の展覧会「New Japanese Photography」への出展を皮切りに、これまで世界各国の展覧会に出展多数。1992年、不慮の事故で脳障害を負い、20年間の闘病の末、2012年没。享年78。代表作「鴉」は日本写真の金字塔として世界的に高い評価を得ている。没後に創設された深瀬昌久アーカイブスの働きにより、2017年には仏・アルル国際写真祭にて没後初の大回顧展「l'incurable égoïste」を開催。2018年、京都のKYOTOGRAPHIE にて国内初の回顧展「遊戯」を開催。また同年、蘭・Foamにて美術館初となる回顧展「Private Scenes」を開催。その開催に合わせて、深瀬がその生涯をかけて制作した作品群を編さんした写真集「Masahisa Fukase」(赤々舎より日本語版、Editions Xavier Barralより英語版及び仏語版)が刊行された。masahisafukase.com 


トモ コスガ (Tomo Kosuga)

1983年、東京都新宿区生まれ。深瀬昌久アーカイブス 創設者兼ディレクター。2000年頃より深瀬の作品研究を開始。深瀬の没後、遺族からの依頼を受け、2014年に深瀬昌久アーカイブスを創設。アーカイブ活動に留まることなく、深瀬の展覧会キュレーションや出版物の編集や解説執筆を担う。アート・プロデューサーとしても各種展覧会の企画やプロデュースを手がけ、また写真表現を専門としたライターとして日本写真の現在を各種媒体に寄稿。これまでキュレーションまたは共同キュレーションに携わった展覧会として、深瀬昌久「Private Scenes」(2018年 蘭・Foam)、深瀬昌久「l'incurable égoïste」(2017年 仏・アルル国際写真祭)、深瀬昌久「救いようのないエゴイスト」(2015年 東京・Diesel Art Gallery)のほか多数。著書として「Masahisa Fukase」(赤々舎より日本語版、Editions Xavier Barralより英語版及び仏語版)がある。写真表現を考えるYouTubeチャンネル「トモコスガ言葉なき対話」にて日々発信中。www.youtube.com/tomokaflex




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 映里 『饗宴 ── 愛について』1996 ─ 2000
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 Organizers:榮榮&映里
 Art Direction:田中義久
 Design:谷川佳子
 翻訳:ジリアン・シュルツ、趙氷清、Fontaine Limited
 
発行:三影堂撮影芸術中心、赤々舎

  Size:H 350mm x W 260mm
  Page:168 pages
  Binding:Hardcover

  Published in August 2021
  ISBN
9978-4-86541-120-1



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About Book


唯一なるものが生まれる前の闇の時間。未来への蠢き。



「写真を始めてからは、真剣に生きてきたと思います。
 写真をすることを、真剣にしてきたと思います。」(映里)


北京、そして京都を拠点として活動する国際的なアーティスト 「榮榮&映里」(RongRong&inri)。
本書は、映里がユニットとして作品を発表する以前の1996年から2000年にかけて、単独で制作した作品群である。
4つのシリーズから成る『饗宴』は、「本人が写っていてもいなくても、これはすべて、若い女性のセルフ・ポートレイトである。」(笠原美智子/本書所収テキストより)バブルが弾けた後の世紀末東京で、写真を通してひたすら自己を見つめ、葛藤し、知り得るあらゆる技法を注ぎ込みながら制作された作品を、今発表するのは何故か。

東京で一人暮らしを始めたときから一緒の、鉢植えのサボテン。作家は、肉の塊としてのサボテンに自身を投影し、一年に一度の開花に全身全霊で立ち会う。自身を直視し、内側から突き破るためにカメラを向けた「セルフポートレイト」。
被写体と撮影者という関係を超え、互いの野生を呼び覚ます行為としての写真「MAXIMAX」。
クローンに見る存在の耐えられない軽さと、それに拮抗するオリジナルとして吐くグレーの煙「Gray Zone」。
世紀末の東京の闇の影に吸い込まれながら、水銀灯の波長に侵される人間の歪められた存在感「1999 東京」。

20年以上前に別々に撮影された4つのシリーズは、今初めて「愛」という観点のもとに提示された。
写真と愛を巡る、尽きぬ問いの始まりとしての作品群を、プラトンの『饗宴』になぞらえながら。一冊の中の起伏、そこからの未来ー。
2021年の終わらない闇の時間に、自身の創作と生の道筋を見せることで、それでもなお生きることを肯定したいという思いが脈打っている。




「『饗宴 Symposion』に記録された映里の必死の形相は、躊躇いながらも自分の足で立とうともがく多くの現代女性の、何よりの力添えとなるだろう。映里の声が聞こえるようだ。『こっちにいらっしゃい。ひとりで立つことは時に辛くて大変だけれど、清々しい未来の扉を開けることができるよ』と。」(笠原美智子/本書所収テキストより)。





Symposion ── About Love 1996 ─ 2000

inri 


This book takes what were originally four separate series produced over twenty years ago, bringing them together under a single theme ̶ love. In the period when I took these photographs, young people, blindly accepting the predictions of Nostradamus, were caught up in a sense of approaching apocalypse as an era came to an end. Crushed by the very real feeling that life held no hope, it seemed as if my only reason for living was to wait for the doom of humanity due to commence in July 1999. Then, at the age of twenty-three, discover- ing the dance company H Art Chaos and photographing its lead dancer Naoko Shirakawa catastrophically transformed my ideas on the value of photography as artistic expression. If photography were art, I realized, I would have to become the agent in the process, confidently asserting my own ideas and following my own sense of aesthetics. My photographs did not exist for someone else. I gained a painful awareness that it was me, and me alone, who was producing the photographs. I quit my job, but for a while I was unable to shoot people, and I was on the verge of losing my motivation for living. Then I found inspiration in friends who were experimenting freely as they attempted to find out what it was that they really wanted to do. That led me to the act of taking photographs, an act that eventually gave me the drive to live. The photographs I produced at that time now seem highly relevant to what people are going through today. 

When I started out, love was not in my repertoire, and even in my dreams I would not have envisaged myself thinking of love as a theme for my photographs. My idea o'f love'is continually changing as I explore, going deeper and deeper into photography, and its inseparable presence within me leads to big struggles from time to time. I think in terms of"love=photography."Photogra- phy is my only method for learning about love, and love is the only idea from which photographs can emerge. In other words, love is the truth behind the photographs that I am seeking. And it was in the group of works presented here that I discovered the beginnings of that never-ending quest.



Extracted from the afterword  inri 
"Symposion ── About Love) 





"These works make people feel a kind of pent up suffering, the fate and distress of those who have no choice but to express themselves artistically. When it comes to trying to painstakingly control and direct the creative energy that can strike at any moment, it's when the flame touches the point of ignition that "work" is created. She takes that which must be articulated to be revealed--her pent up restlessness, impatience, indignation, conflict, and desire--along with all kinds of thoughts, and personally pours them out in front of the camera. She uses the camera to extract them, developing them on film or bringing them to the printer, makes sample prints, meticulously sifts through them one by one, selects a few to enlarge, and after careful scrutiny, returns to her place in front of the camera. This task is repeated over and over. Self portraiture is the act of relativizing the self in the midst of a continuously repeating process. Thousands of photographs are born from the seemingly uncontrollable vortex within her, she makes an objective selection and ultimately only the handful that survive become "artworks."


Extracted from the text Kasahara Michiko (Vice Director, Artizon Museum, Ishibashi Foundation) 






関連情報



KYOTOGRAPHIE 2021 Exhibition

榮榮&映里(ロンロン&インリ)
「即非京都


会期:2021年9月18日(土)〜10月17日(日)
休み:9/21、9/27、10/4、10/12

時間:9:00〜16:30 
会場:琵琶湖疏水記念館 屋外スペース
(京都府京都市左京区南禅寺草川町17 

入場無料








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Artist Information 


映里 

1973年神奈川県生まれ

1994年日本写真芸術専門学校卒業後、朝日新聞社出版写真部に嘱託勤務。97年独立。2000年に中国に渡り「榮榮&映里」として中国人写真家榮榮と共同制作を開始。2007年、中国北京市草場地に中国初となる写真専門の現代アートセンター、三影堂撮影芸術中心を榮榮と共同設立。2015年には福建省厦門市に三影堂厦門撮影芸術中心開設。中国における現代写真芸術の発掘、普及、発展のプラットフォームとなることを目指し年間を通して様々な展覧会やプログラムを行う。2009年から開始した中国の若手写真家の発掘と支援を目的としたアワード「三影堂撮影賞」や、フランスのアルル国際写真祭と正式提携した北京初の国際写真祭「草場地春の写真祭、アルルから北京へ」(2010-2012年)、「ジメイ×アルル国際写真祭」(2015年ー)などの国際的写真イベントを開催。2016年にワールド・フォトグラフィー・オーガナイゼイションが主催するソニー・ワールド・フォトグラフィー・アワード・アウトスタンディング・コントリビューション・トゥー・フォトグラフィー賞受賞。

主な参加展に「MAXIMAX」(fujikawa gallery/next/日本、2001年)、「交差する圧力」(オウル市美術館、フィンランド写真美術館/フィンランド、2001年)、「変容:榮榮&映里の影像世界(1993-2003年)」(798芸術区大熔炉/中国、2003年)、「CHINART:中国の現代美術」(キュッパースミューレ美術館グロテ・コレクション/ドイツ; ローマ現代美術館/イタリア;ルートヴィヒ美術館/ハンガリー、2003-2004年)、「第5回上海ビエンナーレ」(上海美術館/中国、2004年)、「天の下で」(アントワープ現代美術館/ベルギー、2004年)、「僧侶と悪魔:中国現代アート特別展」(リヨン現代美術館/フランス、2004年)、「美の協商」(ハウス・オブ・ワールド・カルチャーズ/ドイツ、2005年)、「アルル国際写真祭」(フランス、2007年)、「大邱フォトビエンナーレ」(韓国、2008年)、「ディオール&中国のアーティスト」(ユーレンス現代美術センター/中国、2008年)、「榮榮&映里:破壊と再生の間で」(Casa Asiaバルセロナ;Casa Asiaマドリード/スペイン、2008年)、「第3回広州国際写真ビエンナーレ」(広東美術館/中国、2009年)、「ユーロパリア国際芸術祭」(ブリュッセル美術館/ベルギー、2009年)、「複眼」(何香凝美術館/中国、2010年)、「三世万物」(資生堂ギャラリー/日本、2011年)、「世・界:三世十方」(越後妻有大地の芸術祭/アジア写真映像館/日本、2012年)、「LOVE展:アートにみる愛のかたち―シャガールから草間彌生、初音ミクまで」(森美術館/日本、2013年)、「写真のエステ」(東京都写真美術館/日本、2013年)、「フォーカス」(フォートワース現代美術館/アメリカ、2015年)、「きっと初めてじゃない:中国現代写真」(フォーム写真美術館/オランダ、2015年)、「中国の写真ー20世紀以来」(三影堂撮影芸術中心/中国、2015年)、「妻有物語」(京都国際写真祭/日本、2015年)、「初見:アジアで現代を収集する」(アジア美術館/アメリカ、2015年)、「記憶の円環」(水戸芸術館/日本、2016年)など。



inri


Born in 1973 in Kanagawa prefecture, Japan.

In 1994, she graduated from Nippon Photography Institute and began working as a press photographer for Asahi Shinbun in Tokyo. In 1997, she became a freelance photographer and began independently creating work. In 2000, she began creatively collaborating with Chinese art photographer RongRong. In 2007, she and RongRong cofounded China's first nongovernmental contemporary photography art center, Three Shadows Photography Art Centre, in Beijing's Caochangdi district. In 2015, Three Shadows Xiamen Photography Art Centre opened in Xiamen, Fujian province. Dedicated to building and developing a platform to explore and promote Chinese contemporary photography, Three Shadows produces a variety of exhibitions and programs every year. Starting in 2009, she founded the "Three Shadows Photo Award" with the aim of discovering and supporting young photographers in China. That same year, she kicked off a number of international photography projects, including the first official partnership with Rencontres d'Arles to produce Beijing's first international photo festival, "Caochangdi PhotoSpring--Arles in Beijing" (2010-2012), followed by "Jimei x Arles International Photo Festival" (2015 onward). In 2016, she and RongRong were awarded the Sony World Photography Awards Outstanding Contribution to Photography prize, issued by the World Photography Organization. 


Selected exhibitions: 

MAXIMAX, fujikawa gallery/next, Japan, 2001. Cross Pressures, Oulu City Art Museum, The Finnish Museum of Photography, Finland, 2001.Tui-Transfiguration: The Image World of RongRong&inri, 1993-2003, 798 Art District, China, 2003. Chinart, Museum Kuppersmuhle Sammlung Grothe, Germany; Museo Arte Contemporanea di Italy; Ludwig Museum, Hungary, 2003-2004. 5th Shanghai Biennale-Techniques of the Visible, Shanghai Art Museum, China, 2004. All Under Heaven, Museum van Hedendaagse Kunst, Belgium, 2004. Le moine et le demon: Art Contemporain Chinois, Musée Art Contemporain Lyon, France, 2004. About Beauty, House of World Cultures, Germany, 2005. RongRong & inri, Rencontres d' Arles, France, 2007. DIOR & CHINESE ARTISTS, Ullens Center for Contemporary Art, China, 2008. Daegu Photo Biennale, Korea, 2008. RongRong & inri: The Power of Ruins. Between Destruction and Construction, Casa Asia, Madrid and Barcelona, Spain, 2008. Europalia--International Art Festival, Brussels Art Museum, Belgium, 2009. Third Guangdong International Biennale, Guangdong Museum of Art, China, 2009. Compound Eye, HeXiangNing Art Museum, China, 2010. Three Begets Ten Thousands Things, Shiseido Gallery, Japan, 2011. WORLD BOUNDARY: Three Realms & Ten Directions, Echigo-Tsumari Art Triennale, Japan, 2012. Collection Exhibition 2013: The Aesthetics of Photography, Tokyo Metropolitan Museum of Photography, Japan, 2013. All you need is Love: 10th Anniversary Exhibition, Mori Art Museum, Japan, 2013. We may have met before--Chinese Contemporary Photography, Foam Amsterdam, Netherland, 2015. Chinese Photography: Twentieth Century and Beyond, Three Shadows Photography Art Centre, China, 2015. Tsumari Story, Kyoto Graphie international photography festival, Japan, 2015. Focus: RongRong&inri, the Modern Art Museum of Fort Worth, USA, 2015. Memories Through Cycle, Art Tower Mito, Japan, 2016. 


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